ベトナムの味つけ文化

ベトナムの味つけ文化

ベトナムの国土面積は大きいとは言えませんが、食文化はとても豊かです。
そしてベトナム食文化は地域特性が強いのも特徴です。
大きくは、北、中央、南のエリアに分別され、
味つけにそれぞれ特徴があります。

味つけの材料は主に醤( ヌックマム)です。
醤は魚醤、海老醤、肉醤、醤油など…種類も様々です。
その中で魚醤がより一般的に使用されています。

photo acより  ヌックマム

西暦997年ごろ、
ベトナムの人々は既にヌックマムの作り方と使い方を知っていました。
古くから伝わるベトナムの特産品です。

テーブルの真ん中には、誰でも使えるようにヌックマムが置かれています。


ベトナムの有名な料理:フォー、春巻など、
ヌックマムが重要な役割を果たしています。

ヌックマムの作り方をご紹介します。

準備するもの:アンチョビ、塩、樽。

sezer bulutによるPixabayからの画像 アンチョビ

作り方

○ 新鮮なアンョビに、薄い塩水を約20分ぐらいつけてから、水気を取ります。
 水と魚は4:1の割合です。
○ 樽の底に塩を広げ、次に魚を並べます。
  魚と塩を交互に敷き、何重もの層を作ります。
  最後に綺麗にラップをします。
  その後樽の蓋をしっかり閉めます。

    3kgの魚で、約6ヶ月でヌックマムが完成します。
     12ヶ月置けばもっと美味しいヌックマムになります。

この伝統製法の基本のヌックマムから、料理に適した何十種類もの調味料へと姿を変えます。
例えば、ヌックマムを水で一定の割合に薄めて、
レモン、ニンニク、ペッパーなどの調味料を少し加えると非常に美味しい味つけになります。

at.さんによるphotoACからの画像 色々なヌックマム

ヌックマムはベトナム料理の魂です。
ベトナムのどこに行っても、ほとんどの食事の中にヌックマムが入っています。
料理や調味料といった枠を超え、ベトナム文化の礎(いしずえ)と言えるでしょう。

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