ベトナムの習慣や文化(前編)   

  ベトナムの習慣や文化(前編)   

~気持ち良く新年を迎えるために~

日本では1月1日をお正月として新年をお祝いしますよね。

ベトナムでは旧正月で新年をお祝いします。

どんなに忙しくても家族が集まり一緒に新年を迎えます。

家族で感謝を伝え合ったり、

新年を平和で幸せに迎えられるように願う

大切な習慣です。

ちなみに旧正月とは、

旧暦のお正月を意味します。

ベトナムだけでなく中国や韓国などのアジアでは、

お正月は今でも、旧正月が一般的です。

ちなみに日本ではなじみのない旧正月ですが、

そんな日本でも明治維新の前までは

旧正月で新年を迎えていました。

1872年11月9日に旧暦から新暦に切り替えられた時に、

日本では旧正月はなくなりました。

この記事では、haohaoが、

ベトナムの新年の伝統的な習慣や文化を

前編・後編に分けて紹介します!

〇ベトナムのお正月「テト」

ベトナムのお正月はテトと呼ばれており、

期間は12/23(旧暦)から1/5-6(旧暦)までです。

そして12/23日(旧暦)は、

オンタオの日と呼ばれています。

“オンタオの日”とは?

元々は中国から伝わった伝統で、

かまど(台所)の神様と呼ばれる

『オンタオ』を祭る日と言われています。

この日は各家庭のかまどの神が天に帰り、

その家で一年間にあった良いこと・悪いことを

天の神である上帝に報告し、

大晦日の日に戻ってくると伝えられています。

かまどの神を気持ちよくお送りするために、

また上帝に良い報告をしてもらえることを期待して、

ベトナムの家庭では台所をきれいに掃除して、

食べ物や果物、お酒などのお供えをします。

かまどの神が、無事に天へ昇れるように、

金魚を買って川に放す“放生”という儀式もあります。

その時に、お供え用の紙幣を燃やした灰も

一緒に流すことが、縁起が良いとされています。

○ベトナムのおせち料理

 「バインチュン ( banh chung )」

もち米・緑豆・豚肉の3つの食材を使った

ベトナムのおせち料理です。

テトに必要不可欠なもので、

家族みんなで作って食べるのが伝統です。

形は正方形で地球を表しています。

※昔ベトナム人は地球が丸ではなく

 正方形だと考えられていました。

先祖の祭壇にバインチュンを置き、

「一年中天候にも恵まれて幸福に過ごせますように」

という願いと、天と地への感謝の気持ちが込められています。

○テトの大切な習慣「家の大掃除

日本でも年末に家を大掃除をするように、

ベトナムでもテト時は大切な習慣にしています。

掃除して整理することで、

その年の全ての悪いことを取り除き、

新年を明るく清潔な環境で向かえることで、

幸運が訪れるように

という意味があります。

気持ち良く新年をスタートするために

年末年始の習慣や文化など、

大切にされていることは国によって様々です。

ベトナムでは、日本と同じ文化もありますが、

独自の面白い文化や習慣もあり、

まだまだ紹介したいことが沢山あります!

この続きは次の記事

「ベトナムの年末年始の習慣や文化(後編)」で

ご紹介していますので、ぜひご覧くださいね。

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