ベトナムのCOVID-19(コロナ)対策・管理

ベトナムのCOVID-19(コロナ)対策・管理

2020年は世界中でコロナウィルスが大流行し、
全人類にとって記憶に残る年となりました。
また、コロナは多くの国の経済・文化・社会のあらゆる側面に大きな影響を与えてきました。
その状況は現在も日本・インド・米国・ブラジルなど、さまざまな国々で続いており、各国は自国の安定のためにコロナを撃退するために奮闘中です。

この記事ではHaohaoがベトナムのCOVID-19対策を紹介します。
東南アジアの小さな国であるベトナムが過去2回も流行しましたが、
どちらも上手く制御し撃退してきました。

COVID-19の流行を抑えられたベトナム

ベトナムの人口は9,700万人です。
そのうち感染数は1,169人、死亡者は35人です。
※死亡者は高齢者や既往症による死亡です。
※2020年10月27日現在の情報

同じ地域の他国ではインドネシアは感染者数が392,934人で死亡者は13,411人。
タイでは感染者数が27,805人で死亡者は236人います。

この結果を見ると他国に比べてベトナムは、COVID-19の流行が抑えられていることが分かります。
ベトナムは他国よりも医療が発達していない低中所得国であり、
1万人あたり8人しか医師がいないのに、
なぜCOVID-19の流行を抑えられたのでしょうか?

ベトナムでのCOVID-19対策

1.早期に行動する
ベトナムは国内で感染者が出る数週間前から準備を始めました。
全国で6人の発生が確認された2月1日、ベトナムではCovid-19の流行を発表しました。
ベトナムと中国を繋ぐ全てのフライトが停止され、中国国民へのビザの発行も翌日には停止する対策をとりました。
2020年3月31日に全国で204人の感染が起きたと同時に、
ベトナム政府は「緊急時以外は外に出ないで欲しい」と国民に指令を出しました。
学校は100%閉鎖され、会社は自宅勤務のオンライン体制に切り替わりました。
初めてコロナが発生してから、ベトナムは厳密かつ迅速に対応してきました。


2.発生時は感染ルートを注意深く追跡
感染者が出た場合は、感染経路を注意深く追跡・連絡し、
2週間は隔離の強制など、感染拡大を抑える対策を徹底しました。


3.国民に情報を伝える
ベトナム政府は、当初から感染症についての情報を
国民に明確に伝えてきました。
Webサイト・ホットライン・携帯アプリなどのツールは常に最新の情報を
保つよう設置され、感染症が流行る季節はアラートを国民に流してきました。
コロナが流行る前から感染症に関する情報は透明で隠されることなく、
国民に伝えられてきたのです。

4.意識を高く持っている
ベトナムの人々は、感染症の危機意識をしっかり持っています。
根本的な解決策を考え出すために、ベトナム全体で病気の問題・危機管理を
真摯に受け止める必要があると常に理解しているのです。

医師の人数が少なく、医療体制も他国に比べると未発達なベトナムが、
コロナの感染症を最小限に食い止めることができている理由の一つとして、
ベトナム政府、国民が一丸となって危機意識を高く持っていることが
分かります。


感染力が高く、恐ろしいコロナ。
全世界で終息するのはいつになるか、まだ誰もが分かりませんが、
ベトナムのように一人ひとりが高い危機意識を持つことが
一日も早い収束に繋がるのかもしれません。

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