ベトナムの闘水牛祭り(ハイフォン市ドーソン区)

ベトナムの闘水牛祭り(ハイフォン市ドーソン区)

水の都ハイフォンは、外国からの船も行き来する海上交通が盛んな街です。
ハノイから約100km東南に離れたところにあるベトナムの水の都で、
自然豊かな街並みや鍾乳洞が人気の観光地でもあります。

その街で毎年行われているお祭が闘水牛祭りです。

闘水牛祭りって何?

出場する数は毎年違うものの、この日のために強く育てられてきた牛たちが、
トーナメント方式で強さを競うイベントです。

勝った牛も負けた牛も、スタジアムの外で解体されて、販売されます。
闘牛の後に、買って食べるまでがお祭です。

優勝した牛の首はその後のお祭の間は飾りつけられ、飼い主にとっては
それが名誉であり勲章になります。

闘水牛は毎年行われる伝統的なお祭り

ドーソンの街で行われる闘水牛はもともと、1,000年以上前の時代から行われていました。
1990年に正式にお祭りとして開催されて、2013年9月に国の無形文化遺産に認定されました。

ベトナム全国の闘牛の中で、最も人気を誇り、ハイフォン市の観光客にも目玉スポットとなっています。
毎年9月に行われる闘水牛にはベトナム全国から人が集まります。

闘水牛は水の神様への崇拝

先ほど、勝った牛も負けた牛も闘牛の後に食べるまでがお祭、
優勝した牛の首を祭の間は飾りつけられていると紹介しましたね。
お祭が終わると、優勝した牛の首は海に捧げられます。

繁栄や幸運を祈るだけでなく、村の平和や祭りの盛況を見守ってきた神様の功績への感謝の意味も込められています。
この儀式が市民の精神生活の源となっています。

闘水牛が開催されるまで

毎年大盛況のイベントである一方で、
とても長い時間の準備が必要な祭りでもあります。

ベトナムでは旧正月が終わると、
闘水牛の経験がある人は、街のあちこちを歩き回り水牛を買いに行きます。

この水牛選びはとても重要です。
胸幅が広く首が長くて丸い、背中が厚く平らな水牛が闘水牛に向いています。
その後に熱心な人は細心の注意をしながら、約8ヶ月もの期間をかけて水牛を育てあげます。

当日は水神様への祈祷をしてから闘水牛祭りが開催されます。
このお祈りには不思議な魅力があり、現地の人だけでなく、
観光客をも魅了します。

ハイフォンに来ることがあれば闘水牛へ

様々な国で国技として親しまれている闘牛ですが、
ハイフォンの闘水牛は一味違います。

もし9月にベトナムのハイフォンに来る機会があれば、
ぜひ闘水牛に参加してみてくださいね。

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