少し前の日本では、定年退職を迎えると年金をいただきながら生活するのがメインでしたが、
近年では第二就職をして働く方々が増えてきましたね。
ベトナムでは、2021年から男性は60歳3ヶ月・女性は55歳4ヶ月で定年退職となります。
定年退職した高齢者でも、まだまだ元気で健康な人が沢山います。
そんなベトナム人の定年後についてご紹介していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
孫の世話をしたり家事を手伝う
ベトナムでは一般的に、1家庭に2〜3人の子どもがいます。
子どもたちが成人して結婚しても、兄弟のうち1人は両親と一緒に生活し、
両親の老後のお世話をします。
夫婦で働いていても経済状況は厳しいため、ほとんどの時間を仕事に費やします。
そうなると仕事と家庭の両立が厳しくなります。
そんな時、サポートしてくれるのが祖父や祖母です。
祖父や祖母が孫の面倒を見たり、家事などを手伝ったりして生活を助けています。
ベビーシッター
定年後の女性の多くは、ベビーシッターをしていることが多いです。
小さい子供がいてお金を稼ぐために仕事が忙しい夫婦や、
孫の世話をする祖父や祖母がいないご家庭で、ベビーシッターは大人気です。
特に忙しい夫婦は、ベビーシッターを頼りにする場合が多いです。
「なぜ幼稚園に行かないの?」と疑問を持つかもしれません。
ベトナムでは幼稚園に入れる年齢は通常18ヶ月以上です。
(参考:http://haohao-tokyo.com/2021/02/19/vietnam-culture/)
18ヶ月未満の子どもは私立の施設しか入学できません。
ボランティア活動
ベトナムでは、元気で健康的な高齢者は、自宅の近くでボランティア活動をします。
例えば公園の木の手入れをしたり、芸術団体に参加して活動します。
参加者同士で世間話などコミュニケーションをとる時間も、高齢者の間では楽しみの一つとなっています。
無料のお教室で教える・伝える
一通りの勉強を終えて長い間仕事をしてきた高齢者の方は、膨大な知識や経験・特技を持っています。
多くの方々がその知見を活かし勉強会を無料で開催したり、ボランティアで講演会をしたりと、得てきたものを次世代へ受け継いでいます。
健康管理と旅行
お財布に余裕のある高齢者は、定年を迎えると今までの何倍も健康に気を付けて生活することを意識します。
長い間、一生懸命に働いてきたので、残りの人生は愛する人との時間を大切にします。
日頃の生活に運動を積極的に取り入れて健康維持に努めながら、旅行に行くなど、今までできなかったことを大切な人と楽しみます。
定年前まで勤めていた仕事を続ける
上記の人たちとは異なり、仕事を続ける高齢者もいます。
まだまだ現役バリバリで仕事でも活躍したいと思い、仕事に打ち込んでいます。
仕事をしている方がむしろ健康的に生活できて、楽しくやりがいを感じるので、『自分らしくいられる』と考える高齢者もいます。
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