ベトナムの結婚について【結婚式編】

ベトナムの結婚について【結婚式編】

他の記事にも書かせていただきましたが、『結婚すること』と『家を建てること』
は、ベトナム人にとって、特に重要なポイントとされています。

ベトナムでは結婚に関して大切にされている考え方や、儀式的にしなければならないことが沢山ありました。

最近では時代の変化や流れによって、だいぶその考え方が減ってきましたが、一部の儀式は今でも大切な文化として受け継がれています。

『結婚式前』と『結婚式中』

ベトナムでは、結婚に関する習慣や考え方が大きく2つに分けられています。
それは『結婚式前』と『結婚式中』です。
この記事では、結婚式中について、具体的にベトナム人の大切にしていることを紹介します!

もし結婚式前=婚約のことについても知りたい方は、
ぜひこちらも見てみてくださいね!
http://haohao-tokyo.com/2021/02/10/vietnam-wedding2/

ベトナムの結婚式

最初にお伝えしておくと、ベトナムでは日本と違って、
教会で結婚式をするという概念がありません。
結婚式は互いの自宅で行われます。

一部の都心部であれば、家の敷地が広くないため披露宴はホテルの会場などで行われますが、
ほとんどの地域では披露宴もそのまま自宅でパーティーのような形式で行われます。

最近でこそ、挙式会場ができたりウェディングサービスなども普及し始めましたが、
ベトナム人は今でも自宅で結婚式をするのが一般的です。

ちなみに服装は日本と同様に、新婦はウェディングドレス・新郎はスーツ(タキシード)を着用します。

結婚式中の儀式

ベトナム人の結婚式では、どのような事が行われているのでしょうか?
HaoHaoが一般的なベトナムの結婚式について紹介していきます。
大きく3つのポイントがあるので、ぜひ最後までご覧くださいね。

Xin Dâu 式

新郎の家族の代表者は先に新婦の家族のもとへ向かい、新郎家族がもうじき到着することをお知らせします。
その後、新郎の家族がワインボトル・ビンロウジ・キンマを持参して、新婦の家族がそれを出迎えます。

新郎の家族が持ってきたお土産は新婦家の祭壇に飾ります。
その後、全員が着席して次の儀式に進みます。

▼ビンロウジ・キンマは一昔前、冠婚葬祭時に欠かせない食べ物でした。

Rước dâu 式(新婦を迎える式)

全員が着席すると、両家がお互いに挨拶をして、
新郎側の代表者が、大切な娘さんをお迎えに来たことを伝えます。

新婦家族から承認をもらったら新郎は、花束をもって新婦をお迎えに行きます。
そのまま新郎新婦は祭壇の前で線香をあげて、ご先祖様に結婚の報告を行います。

新郎新婦から互いの両親へ挨拶をしたあと、
新婦の両親が新郎新婦へメッセージとしてこれからの人生観や愛についてスピーチをします。
その後に新郎側の代表者が新郎に代わってコメントをし、正式に家族として新婦を迎え入れます。

その後、親戚や友人も一緒に新郎の家へと移動し披露宴が行われます。

Lại mặt 式
(若いカップルは結婚式後新婦の家に帰る)

結婚式や披露宴が終わると、新郎新婦は二人とも新婦の家に帰宅します。

そして後日、パーティーが開かれます。
家族だけでなく親戚や友人、隣人までもが参加し、花嫁や新郎家族との繋がりを祝福するパーティーです。

パーティーの参加客はご祝儀やプレゼントなどを新郎新婦に渡し、お祝いの言葉をかけて、二人の結婚を盛大にお祝いします。

日本で例えると、二次会のような感覚かもしれません。

まとめ|ベトナムの結婚〜“結婚式”編〜

最近のベトナムでは婚約式と結婚式を組み合わせたり、
時間をかけず、儀式を簡素化することも多くみられるようになりました。

ベトナムは親族内での儀式が多く、新郎新婦にお祝いを伝えるタイミングもいっぱいです。
成人したり結婚するとなかなか親族でゆっくり話をする機会も減るので、
こういう機会に普段伝えられない感謝をしっかり伝えて、
同じ時間を過ごすのはとても良いことではないでしょうか。

日本の結婚式は新郎新婦や親族の役割も多く、
なかなか時間を作れないこともおおいので、 ぜひ参考にしたいところですね。

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